writer : アキ
あなたのお子さんのやる気スイッチの場所、わかりますか?
見当違いのところを探していませんか?
どうやったらそのスイッチが見つかるのか、一緒に考えてみましょう!
やる気スイッチは子どものどこについてる?
残念ですが、やる気スイッチは、私達親には見つからないところについています。
ですから、子ども自身が自分でそれをつけるのを待つしかありません。
私も何度となく、子ども達のやる気スイッチを探してきました。
でも、ただのひとつも見つかりはしませんでした。
①息子の読書について
うちの高1の息子は、今まで、本を読むということを全くしませんでした。
小学校や中学校を通して。
少し位は読むだろうと思いきや、教科書以外は全く読まなかったのです。
私が子どものころは、そこまでたくさんは読まなかったにしても、「トム・ソーヤー」やら、「モモ」やら、いろいろな本を楽しんで読んだものです。
しかし、息子は全く興味がありません。
このままでは、語彙能力にも関わってくるだろうし、心配でした。
何とか本を読んで欲しいと思い、彼が小学生の頃、何度となくブックオフに連れていき、面白そうな本を選んで、買ってあげました。
まあ、でも、全く読みませんでしたね!
今思えば、その本たち、彼にとってはクソつまらなかったのだと思います。
で、今彼がどうなったかと言えば、高校に入り、「オレ、図書委員に入りたい」と言い出しました。
は?
図書委員?
学校の図書館で、本を整理する活動。
お前が!?
そうなんです。
あれだけゲームやマンガが好きだった彼が、今、どハマリなのが、
「ライトノベル」
略して
「ラノベ」
もう、面白くてしょうがないらしいんです。
なので、図書委員になって、空いた時間に図書館で、集中して読みたいのだと。
家はうるさくて集中できないんだと。
「ライトノベル」とは、10代の少年少女が対象として書かれたもので、挿絵がたくさんある本です。
そして彼が今はまっているのが
「ありふれた職業で世界最強」
寸暇を惜しんで読んでいます。
あんなに本嫌いだった奴が…
私が必死に探してきた、読書のやる気スイッチが、ついについた…!
しかも、皮肉なことに、私が着けた訳では全くなかった!
②娘の登校拒否について
中2の娘は今、絶賛登校拒否中です。
今年の1月から行っていません。
クラスの女子との人間関係に疲れて、行かない選択をしました。
勉強も遅れに遅れています。
でも家にいても、何もせずにいました。
勉強はどんどん、どんどん遅れています。
でも、どうしようもない。
それがどうでしょう。
何がどうなったのか、今、自分で必死に勉強しています。
何事かと、思うじゃないですか!?
「スクールカウンセラーになりたい」
と言い出したんです。
家にいて悶々と悩んでいるうちに、もしかしたら自分なら、将来、同じ不登校で悩む若者の役に立てるんじゃないかと考えたのです。
そして、自分なりにどうやったらスクールカウンセラーになれるのかを調べたら、なるには結構難しいんだと分かり、彼女の勉強が始まったのです。
まだ、それを乗り越えた訳ではない、絶賛不登校中の子が言い出したのも興味深いですが、それを機に勉強を始めたのも、すごいなと思いました。
こうなってくると、「親」ではないんですね。
やる気スイッチを入れるのは。
もう、知らない間にロックオンしている。
親は何もできないの?
そうです。
子どものやる気スイッチを入れたいと思っても、親ができることは、何もないんですね。
子どもが自分で押すのを待つしかないんです。
親というものは、自分の期待と要求を子どもに与えがちです。
子どものためといいながら、勉強を押し付けたり、習い事に行かせたり。
スポーツをやらせたり。
「でも、子どもがやりたいって言ったから」
と聞こえてきそうです。
うちの息子が4年生の頃、私は彼に、空手を始めさせました。
なぜなら、丈夫な体を作ってほしかったからです。
あとは、空手をやれば、将来女の子にモテるんではないかと思ったのです。
で、彼の仲良しの子が通っている空手教室に連れて行きました。
そして体験してもらいました。
楽しそうにしていたので、
「やる?」
と聞いたら
「やる」
というので、空手教室通いが始まった訳です。
でも、毎回空手の時間になると、ほんとに憂鬱になっちゃう息子。
連れて行くのが大変で、半ば強制連行でした。
ある時彼が爆発しました。
「行きたくない!
オレは人にやったりやられたりは嫌なんだ!」
ここで私。
「だって、自分がやりたいって言ったじゃん!!」
ここで息子。
「だって、お母さんがやれって言ったから!」
そうなんです。
確かに息子はやりたいと言いましたが、無理してたんですね。
親の要求に応えようとして。
何かにつけ、なかなかやる気のでないあなたのお子さん。
お子さんは、目の前のことを望んでいますか?
もしかしたら、それをやってほしいと思っているのは、親のあなただけかもしれませんよ。
子どもは、本当にやりたいと思ったら、誰に何を言われなくても、自分からやるんですよ。
自分から見つけてくるんです。
子どもの本心に任せればいい?
そうです。
お子さんの人生は、お子さんが決めます。
あなたの期待はひとまず置いておいて、お子さんが本当は何が好きなのか、それが出て来るまで見守りましょう。
うちの息子は、こちらの
スポーツマンになってほしい
読書をしてほしい
という期待に、全力で裏切って、今はアニメオタクになっています。
でも、すごいんです、彼の情熱。
彼は、あるマンガを、本気に一途に愛しており、ツイッターで、そのアニメを宣伝しまくっているのです。
で、その息子のことに気が付いた、そのマンガの作者が、彼に「いつも拡散してくれてありがとう」とお礼を言ってくれたのです。
それ以来、彼は作者と、いろいろやり取りをしているらしいんです。
私は彼に、アニメオタクになってほしいと、一度たりとも思った事はありません。
でも気が付いたら、こうして作者とつながったり、そのマンガの舞台の土地柄を調べたり…。
興味の横展開がはじまったのです。
ここまでいくと、スゴイ!
とことん極めろ!
がんばれ!
と思っちゃいます。
もう、子どもの本心に任せるのが、一番いいんですよね!
子どもはあなたの期待のはけ口ではないんです。
子どもの人生は、子どもが決めるもの。
たとえあなたの期待とは程遠かったとしても。
子どもは、自分の人生について、本当に良く考えているのですから!
まとめ
子どものやる気スイッチは、親には見つかりません。
お子さんしか知りません。
なので、お子さんが着けるのを、忍耐強く待ちましょう。
いつか必ず、思いがけない花が開きますよ!
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