子どもに声をかけるとき、 “これでよかったのかな”なんて悩むときはありませんか?
しつけをしているつもりでも、子どもの気持ちを考えてみるともっとよい影響を与えられたのではないかと思うこともあります。
今回は子どもの気持ちを考える自己肯定感と、しつけの違いや自己肯定感の育み方についてご紹介します。
自己肯定感としつけの違いとは?
まずは自己肯定感とは何かというと、その名の通り自分を肯定する感情のことです。
簡単に言えば自信を持って何事も取り組めるということですね。
そしてしつけとは、社会のルールについて教えること。
この違いについてわかりやすくした例を見てみましょう。
お手伝いをしようとした子どもがいます。
でもそのお手伝いは熱いものが入ったお皿を運ぶこと。
お母さんは危ないからやめてと言いました。
それでもやめない子ども。
このときの声のかけ方で違いが判ります。
自己肯定感につながる声かけは
「お手伝いありがとう」
しつけは
「危ないからやめてと言ったでしょ」
この違いわかりますか?
自己肯定感は、お手伝いをしてくれた気持ちに共感し自信をつける声かけをし、しつけは、やめてと言ったことにたいして言うことを聞かなかったことを叱っています。
少し極端な例ですが、このように自己肯定感としつけではどこに注目するかで違いが出てくるのです。
では叱ると自己肯定感はどうなるのでしょうか?
次を見てみましょう。
自己肯定感は叱ると育たない?
しつけだけを考えて叱ってしまうと子どもはどのように思うのでしょうか。
前の例であれば
「せっかくお手伝いしようと思ったのに」
「できると思ったのに」
「私がいけないの?」
など努力を認めてもらえなかった、なぜ自分はいけないのかと、自信につながる感情とは違うものが出てきてしまいます。
特に家庭内のルールや大人のルールに子どもを巻き込んでしまっていることはありませんか?
お片付けができない、ご飯をちゃんと食べないなど、しつけをしないと外で出来なかったら困ると思って叱ることが多いと思います。
でも実際には家でできないだけで、外ではできているかもしれないのです。
それを叱り続けてしまえば自信を失い、自己肯定感は育たなくなっていきます。
さらには叱られることを避けて、自己主張をしなくなることもあり子どもの気持ちを読み取ることが難しくなるケースもあります。
それでもしつけをしなくてはならないのが親の役目です。
難しいようにも思いますが、考え方次第でしつけをしながら自己肯定感を育むことができます。
では、どのようにすれば自己肯定感を育むことができるのか見てみましょう。
自己肯定感の育み方とは?
それでは引き続き例を参考に紹介します。
先ほどの例の場合、危険も伴うお手伝いでしたのでしつけもしっかりしたいですよね。
そんなときは
「お手伝いありがとう。でも危ないからやめてと言ったら今度はやめようね。」
まずは笑顔でお手伝いをしてくれた気持ちを肯定しましょう。
あくまでも笑顔で!です。
そしてやめてと言ったことにたいして、次からは気を付けてほしいと促しています。
二つを組み合わせるだけで、だいぶ印象が変わってきますよね。
「一人で○○は食べられてえらいね。もう少しだけど食べられるかな」
「たくさん遊んでいろんなことができたね。今度はお片付けを頑張れるかな」
などできていることに注目し自信をつけ、しつけを叱るのではなく促してみることが重要です。
これを繰り返すことで自分はできる、頑張れる、ちゃんと見てもらえていると気付き自己肯定感を育んでいくことができます。
そして
「もう食べられない」
「お片付けしたくない」
など自己表現ができるようになるのも自己肯定ができるようになったサインです。
自分のことがわかってもらえていると思えるからこその自己表現になります。
そんなときは共感し、一緒に考えること。
「お腹いっぱいになったかな?どうしたら食べられる?」
「おもちゃがいっぱいあって大変そうだね。一緒にお片付けしようか」
自己肯定感を育むには何よりも気持ちに共感し、言葉にすることで自信をつけ、子どもに寄り添うことが大切です。
ただし、命にかかわるようなことは自己肯定感など気にせず、叱ってくださいね!
でもそんなときも
「危ないからダメって言ったでしょ!けががなくてよかった」
というように寄り添うだけで存在価値を確認することができ、子どもの自己肯定感もUPします。
それでは今まで見てきた内容をおさらいしましょう。
まとめ
今まで見てきた内容は
・自己肯定感としつけの違いは、自信をつけるかルールを教えるか
・しつけだけを考えて叱ると自己肯定感は育たない
・自己肯定感は気持ちに共感し自信をつけ寄り添うことが大切
この3つを覚えれば子育てもさらにグレードアップしますよ!
でも無理は禁物。
子どもにとってはママの笑顔が一番です。
日常の忙しい中で毎日実践するのは大変ですので、余裕があるときに少しずつ頑張ってみてくださいね。
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