バイリンガルの子育て方法は?言葉が遅い時の対処法は?

その他

writer : YURI

 

 

生まれてから小学校に上がるまでの6年間はバイリンガルを育てるための黄金の成長期。

 

脳の仕組みを知り、インプット期にたくさんの語りかけをして赤ちゃんと楽しい時間を作ってください。

 

異国の地で赤ちゃんを育てながら

 

「こういう時はどうしたらいいの?」

 

戸惑うたびにノートにあれこれ書きながら

 

一番役に立ったのが「自分の価値観・教育観」を知ることでした。

 

「子供たちに何をしてあげれるか?」

 

いろいろ悩んだあげく、

 

「私たちの言語・文化を伝えることが子供への最高の贈り物だ。」と気づきました。

 

国際結婚のバイリンガル子育て方法は?

 

国際結婚の子供は言葉が遅い?

 

あなたのお子さんの言葉が遅いと心配するのは全く無用です。

 

なぜならば、あなたのお子さんは今、黄金の「インプット期」にいるからです。

 

赤ちゃんから幼児期は言葉をとにかく貯める時。

 

このインプット期が終了すれば、あとからあとから言葉をアウトプットするようになるのです。

 

赤ちゃんは喋れなくても聞いています!

 

子供が小さいころ、ある育児セミナーで「脳の発達速度・順序は男の子と女の子で異なる」ということを学びました。

 

そこで、男の子と女の子では右脳と左脳の構造や発達の順序が違うため、言語の上達にも差があるという話でした。

 

また言語の習得は「脳の構造の違い」だけでなく、子供の性格、言語能力の差によっても違うことを、3人のわが子たちを見てわかりました。

 

我が家の場合、パパは韓国人(韓国語)をつかい、私は日本語で、3人の子供を育てています。

 

保育園、幼稚園、学校教育を含め社会環境はすべて韓国語。

 

ですので、どう頑張っても韓国語ように日本語が上達するのは難しいのです。

 

日本語を母語として完全に使いこなせ自由自在になるには段階が必要です。

 

その始まりが幼児期までの過ごし方。

 

赤ちゃんから幼児期の黄金インプット期には

 

「目を合わせ、スキンシップをとり、表情をつけながらたくさーん語りかけてあげてください。」って育児の本によく書いてありますよね。

 

「何度も何度も繰り返しながら」

 

「リズムにのせて♪」

 

いろいろな言語でインプットした数だけ、

 

その後ぐわーっと感動の連鎖が来ます。

 

すぐに赤ちゃんに言語、文化を直接伝えてください!

 

スキンシップと共に、言葉に表情をのせてたくさん話しかけるのです。

 

バイリンガルの赤ちゃんの育て方は?

 

世の中のすべての赤ちゃんは天才です!

 

成長の黄金期にパパの言語とママの言語で話しかけて、楽しい時間をすごしましょう。

 

「聞いているの?」

 

赤ちゃんの聴覚の発達は、視覚より早いと言われています。

 

反応がなくても、大丈夫。

 

赤ちゃんは私たちの顔の表情を見ながら日常の音、私たちの声を聴き、めまぐるしく成長します。

 

やさしく言葉にリズムに乗せて、表情をつけ、目を合わせて語りかけます。

 

赤ちゃんの脳と五感は、日々の小さな刺激の積み重ねで成長を繰り返しています。

 

日常生活で、当たり前のように聞くフレーズ。

 

「ご飯の時間だよ。」

 

100回聞いていれば、誰でも覚えると思いませんか?

 

私たちが自然と日本語を覚えたように赤ちゃんは、二つの言語を自然と認識できるようになります。

 

乳児の脳の発達の仕組みを上手に利用し、たくさんの音を聞かせ特別な時間を過ごしていると、
ある日突然、意思表示をしてくれる日がくるでしょう。

 

「ご飯食べる?」

 

「うん」と首をうごかして、うなずいてくれたあの日から延長線上の今

 

子供たちは小学生になり海外にいながらも日本語で意思疎通ができるようになりました。

 

日本の映画を一緒にみたり、漫画や、絵本を読み、お互いの感情を共有をできるその瞬間に気づくと、ふと・・・・感動することがあります。

 

日本語と韓国語は、文章の語順や文法も似ているので他の言語と比べて覚えやすいという事実はありますが、私はどんな環境でも家庭の教育軸さえ定まれば、必ずハーフバイリンガルが実現できると信じています。

 

ハーフのバイリンガルの育て方は?

 

小さいころからのさまざまなインプットと子供の能力やレベルに合わせた読み書きの反復法が効果的です。

 

赤ちゃんの脳は刺激が多ければ多いほど、回路が強化されると言われいます。

 

聞く力を強化するには、大きく二つです。

 

いろいろな表現での語りかけと、本の読み聞かせです。

 

小さいころから、複数の言語で読み聞かせをしたり、コミュニケーションをとっていると言語が上達するだけでなく、心豊かな創造力のある子に育つだろうと感じることがあります。

 

本の読み聞かせに慣れてきたら、ユーチューブなどでいろいろな人が読む「絵本の読み聞かせ」をするのもお勧めです。

 

海外で、バイリンガル子育てをする場合には、特に反復練習と脳や感情に「いい刺激!」を与え「楽しい!」を何度も感じさせることです。

 

海外でのバイリンガルの子育て方法は?

 

幼児期までの黄金のインプット期を終えたあとは、アウトプット期が待っています。

 

大事なのはこのアウトプット期に反復練習を続け習慣化させることで、第二外国語の習得速度がアップできます。

 

我が家の子供たちは、母語が韓国語です。韓国語のように日本語も自由に使えるようになるには、これからも地道な積み重ねと「楽しい!」という感情の繰り返しが日本語を自由に使える近道だと信じています。

 

異国の地で慣れない生活、違う言語、異文化のなかでの手探りの育児。

 

すべて韓国語での生活のなかで、子供が唯一日本語にふれるのは私との時間だけ。

 

「どれだけ私の言語・文化を子供に伝えられるか。」

 

「私が日本語を使わなければ、子供たちは日本を知らずに成長してしまう。」

 

赤ちゃんがおなかの中にいるときから、パパとママの声(2か国語)を聞かせながら過ごしました。

 

(韓国の)幼稚園に入ったころから家で日本の教材を使い、塗り絵、シール貼り、迷路をやりながら日本の文化、歴史、情緒や礼節などを教えてきました。

 

特に、昔話は何百回と読んだので、鬼がでてくる「太郎シリーズ」は大好きになりました。

 

小学校に入ってからは日本の漢字の勉強を1日10分。

 

東アジアの共通語「漢字」を知ることで、「韓国の漢字と違うのを見つけた!」「漢字は知れば知るほど面白い!」と子供たちの好奇心が刺激されているのがわかります。

 

いろいろなドリルを使用していますが、うんこドリルも大活躍です。

 

日常、日本語に触れる頻度は一部にすぎませんが赤ちゃんの頃からの積み重ねは無視できません。

 

「聞いた内容を繰り返す。」

 

「音を聞いて真似する。」

 

発音や奥深い会話は十分とは言えませんが、教材で学んだ音読の反復練習や、日本のアニメを見ながらの聞き取り練習もとても効果があります。

 

夏休みには、日本へ戻りいろいろな体験をさせましたが、そのなかでも日本の幼稚園や小学校での「体験入学」がとてもよかったです。

 

短期体験入学ができる制度を利用し同年代の子たちと一緒に授業をうけ、文化交流うをすることで、たくさんの友達と学び遊ぶことができました。

 

学校での体験が終わる最後の日には、「次の夏もみんなと会いたい!」という感情がめばえ、意欲の向上にもつながりました。

 

小学生になった3人の子供たちが韓国語のほかに、日本語、英語を楽しく学習するのをみて、ずっと遠くにあった夢へすこし近づいてきた気がします。

 

私がカナダ留学や外国企業で勤務した異文化体験、そして異国の地での生活で人生観を変えたように、子供たちの10年後の未来に、広い世界観を描き、固定観念にとらわれない自由な発想で、心豊かな人生を歩んでほしいと願うばかりです。

 

地道な積み重ねがあってのバイリンガル育児で、私は失敗をたくさん繰り返してきました。

 

その失敗とは・・・

 

子供の言語能力の差、個性・性格によって言語の伸び方が違うという点をよく見落としてしまうことでした。

 

一番に記憶に残るのは、上の子が小学生1年生に入ったころ、子供がどもり始めました。

 

 

 

 

バイリンガルの子育て失敗例は?

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小学校に入学したころ、気づくと上の子がしゃべるたびにどもるようになりました。

 

韓国語そして日本語の両方がどもる時期が半年以上続き、私の不安と焦りから子供を叱ったり強い口調で指摘してしまうことがありました。

 

「もっと早い時期に子供を観察し、本人のペースに歩調を合わせ、励ませばよかったのに・・・」

 

本人が一番つらい時に「大丈夫だよ」と励まして見守ってあげることができませんでした。

 

どもりながら、言葉につまり、上手に話せないわが子をみて

 

「環境の変化?」

 

「成長発達に問題?」

 

「精神的な不安?」

 

「それともバイリンガル教育のせい?」と心配したり。

 

一番上の子は何をやっても遅く、時間がかかる子。

 

しゃべる、食べる、走る、朝の準備も遅い子が、新しい学校生活になれるのも大変だったはずなのに、子供の気持ちに気づかず、子供の足りない点や、問題ばかりがたくさん見えてきて、私が焦り、不安をもつようになりました。

 

どもりの原因は、他の心配ごとのせいかもしれないし、バイリンガル教育のせいだったかもしれません。

 

「どうしてそれができないの?」

 

状況が悪化していくなかで、私の言動が間違っていたと育児の原点にもどり、冷静に子供を見れるようになったのは3か月以上も後でした。

 

子供の問題だったのか?

 

精神的につらかった私のせいかもしれません。

 

あの時もっと早くしてあげればよかったのは、子供をよく観察し、昨日よりも今日できたことを見つけ、一緒に喜び、ほめて、自尊心を高めることだったのです。

 

「できるようになったんだね!」

 

「すごいね。」

 

「頑張ったんだね。」

 

「ママ、うれしいよ!」

 

「大丈夫、心配しなくても平気だよ。」

 

子供の能力や成長に合わせ、焦らず見守る余裕がでてきたころ、子供も少しづつできることが増え、自信感がつき、どもりがなくなるころには、環境にも慣れていて、言葉も以前のようにしゃべれるようになっていました。

 

話し方や、言語のまつわることで問題があると

 

「バイリンガル教育が問題なのか?」と不安になることがあるかもしれません。

 

でも、バイリンガル子育てのコツは、子供のおかれる環境、性格、言語の習得レベルによってさまざまな差があることを忘れず、その子供の成長に合わせて環境を調節し、焦らず見守ってあげることがとても大切だと思います。

 

バイリンガル子育てのコツは?

 

「(言語が)できて楽しい!」を増やす仕組みをつくってください。

 

日常使わない言語を習得するのであれば、それ以上に反復学習が必要だと述べてきましたが、言語をつかいながら文化体験をたくさんすると

 

「楽しい!」

 

「もっと知りたい!」という感情が自然と起こりだします。

 

家でできる異国の疑似体験・・たくさんあります。

 

お子さんの「楽しい!」をさがしましょう。

 

 

☑(はじめは短めの)アニメーションを一緒に見る

 

☑本を声に出して読むのを動画にとってあげる

 

☑家族や友達へ電話やメッセージを送る

 

☑しりとりや言葉遊びをする

 

☑料理を一緒に作る

 

☑歌をうたう

 

お子さんが好きなものを探り、やる気スイッチをオンにしてあげてください。

 

まとめ

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お父さんとお母さんの国籍がそれぞれ違う子供を「ハーフ」「ミックスキッズ」などいろいろな呼び方をしますが、韓国では「多文化家族」という表現を使います。

 

小さいころから複数の言語がまじりあう家庭に住む多文化家庭の子供はたいてい、簡単な表現は聞き取れるようになりますがどの目標を持つかによってバイリンガルの道のりが変わってきます。

 

「その言語をどこまでできるようにさせたいか?」

 

会話レベル?

 

読み書きはどこまで?

 

子供の可能性は無限大。

 

赤ちゃん期の脳の発達の仕組みを上手に利用し、複数の言語で語りかけを十分し、楽しい経験が本人のやる気をもつようになるので、軌道に乗るまでは、ワクワクプランを一緒に立てて見守ってください。

 

その後からは、自らの力で、目標を決め歩んでいけると信じています。

 

相手の言葉を相手の文化や情緒を踏まえたうえで理解し疎通できる素晴らしさをたくさんの人たちに知ってもらいたいです。

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