昼夜逆転を治すのは他の誰でもなく、本人のみ。
親ができる事は、本人が治す「決心」をするようにお手伝いする事だけです。
無理矢理子どもに変えさせる事ではなく、子どもが自ら変えたいと思うように誘導してあげる事です。
我が家の中学生の娘は中1の3学期から中2の3学期まで、まるまる1年間不登校になりました。
でも自分で決めて中3の始業式から学校に行き始めました。
その立ち直るきっかけとなったのは「親の愛」と、意外にも「占いの力」があったのです。
そのストーリーをお伝えします。
目次
不登校で昼夜逆転の治し方は?
昼夜逆転は、本人が自ら立ち直ろうとした瞬間から治ります。
たったそれだけ。
勝手に自分で起きてきます。
鍵は本人が立ち直ろうとするまで、いかに親がその子に寄り添えるか。
なぜなら、不登校の原因は本人の中にあるのではなく、親の中にある場合もあるからです。
残念ながら我が家の場合は原因は母である私でした。
それをまず認めて、親が自分自身をどのくらい変えていけるか。
全てはそこから始まるのですよ。
すなわち、親が変われば子どもの昼夜逆転も不登校も治るのです。
我が家の娘の不登校はこうして始まりました。
娘の不登校はこうして始まった
中1の3学期。
私が酔っ払ってこたつでテレビを見ていたら娘がやってきました。
私の背中にふわっと抱きついてきたのです。
そして目には涙が。
およ?!
な、泣いてる?!
抱きついてくる事も泣くことも絶対にしなかった子。
涙を見せるなんて事をしてこなかった子。
それが泣いている。
「もう学校に行きたくない」と。
ど、どうしたどうした?!
酔いもすっかり覚め、まっすぐに座り直し、娘の言葉を待ちました。
「もう学校に行きたくない。これ以上行けない。居場所がない」
そう言うのです。
よくよく聞けばこうでした。
小3の頃から女子にハブられてきた。
男子と一緒にいる事もあったけど、いつも一人だった。
休み時間もいつもひとりで教室から校庭を眺めていた。
もう学校に行きたくない。
怖い。
「なんでもっと早く言ってくれなかったの?!」と私。
「大人に相談するって事を思いつかなかった」と娘。
愕然としました。
小3から中1って、一体何年だよ?!
4年間?!
そんなに長い間ひとりでずっと我慢してきたの?
っていうか、なんで気づかなかったんだろう・・・。
娘の口からあるひとりの女子の名前が出てきました。
○○がきつくて怖くて学校に行きたくないんだ、と。
私はそのお母さんに連絡をして学校の先生に入って頂きながら話し合いをすることにしました。
さて、いざ学校に話し合いに行きましたが、全然お話になりませんでした。
その子のお母さんは一切謝る事もなく、私の怒りは全然収まりませんでした。
もし自分がそのお母さんの立場だったなら、とりあえず私は謝るよ。
だって自分の子どものせいで学校に行けなくなったんでしょ?
だったらとりあえず謝るとこでしょ、そこは。
でもそれがなかったんです。
やり場のない怒りでいっぱいでした。
でもさ、そもそも4年間も気づかなかった私って何なの?って思いました。
私、どんだけ鈍感だったの?!って愕然としました。
要は娘は私に相談できなかったって事だよね。
私に相談できる雰囲気が全くなかったって事だよね。
それから次々と真実が明らかになってきました。
学校の先生からこう言われたのです。
娘がクラスメートに「自殺しようとした事ある?」とか「リストカットしたらすっきりするよ」とか言っているらしいのです。
それを聞いたクラスメートがびっくりして先生に伝えたそうなのです。
それから、娘が中学のいじめに関するアンケートに書いた内容を見せてもらったのです。
そこにはこう書かれていました。
「学校に行くのが苦しくて自殺も考えたけど先生に相談できてよかったです」と。
もう、クラクラしてきましたよ。
娘が寝ている間恐る恐る服のそでを上げて手首を見ると、傷跡がいっぱい・・・
絶句・・・
でも間に合ってよかった・・・
心から思いました。
でも当たり前なんです。
私に相談できたかよ?って。
いつもいつも自分の事ばかり考えて、自分のやりたい事だけをやり続けてきたこんな母親に相談できたかよ?って。
母親の私に聞く体勢がないのにどうしてそんな人間に相談できたんだよ?って。
全ては自分が悪いんじゃん。
そう思いました。
娘はずっとひとりで苦しんできた。
だったらそれに向きあわないと、と思いました。
そこから1年に及ぶ戦いが始まったのです。
不登校でずっと寝ている娘
いいよ。
4年間もずっとひとりで耐えてきたのなら、それと同じ時間休んでもいい。
そこから始まりました。
娘の昼夜逆転が。
娘の苦しみが。
学校に行かなくて良いので起きる必要がなくなった娘。
昼まで寝ていました。
最初はよかったけど、だんだん心配になってきました。
私のママ友から、同じように不登校を経験した彼女の息子の話を聞きましたが、やっぱり昼夜逆転は早く治さないとあとに響くよって言われました。
そこの息子は高校に進学したけど昼夜逆転していた時に完全に体のリズムが狂い、戻すのが本当に大変だったそうなのです。
だから時々外に連れ出した方がいいよって言われました。
なのでときどき娘をドライブに連れていきました。
で、助手席に座る娘。
娘が大好きな曲を大音量でかけて、たわいもない話をする。
なるべく暗くならないように心がける。
でも娘は学校に行けない罪悪感でいっぱい。
「私は負け犬なんだ」
そうポロリと言いました。
「あんたは負け犬なんかじゃない。学校に行かないっていう選択をしただけ。
立派な意志なんだよ」って言いました。
とにかく私は決めました。
娘を否定する言葉は一切言わないと。
娘の心に寄り添う事をしようと。
今までの分を取り戻そうと。
不登校をする子どもって、自分自身が一番辛いんです。
まわりは学校に行けるのに、どうして自分だけ行けないんだろう?
負け犬なんだ、だめな子なんだって。
不登校を治したいのは本当は親よりも誰よりも、本人なんです。
でも治し方が分からない。
立ち向かえない。
親にもどうやって相談したらいいか分からない。
きっと怒られるし。
分かってもらえない。
娘の場合は私が無理矢理学校に行かす事は一切しなかったのでその点は良かったのですが、娘と私の間には大きな壁がありました。
だって自分の事ばかり考えている母親と相談したくてもできなかった娘。
この溝をそう簡単に埋めることは無理でした。
そこで娘が助けを求めたのはスマホでした。
不登校で昼夜逆転でスマホ頼り
娘が頼れたのはインスタの先にいる会ったこともない熊本の高校生でした。
インスタで意気投合した高校生が本当に寄り添ってくれ、娘の悩みをとことん聞いてくれるようになったのです。
内容は絶対に教えてくれなかったけれど、その高校生の心の友の事は娘は教えてくれました。
親にも言えない事を黙って聞いてくれる。
全てを受け止めてくれる。
それはそれでありがたかったけれど、彼女は一日中スマホを見ていました。
そこから彼女は完璧に助けをスマホに求め始め、むさぼるようにスマホに向き合う日々が始まりました。
そこでアニメにはまり、アニメの声優にはまり、声優アイドルにはまり・・・。
寝ても覚めてスマホ、スマホ。
でもそのままにしておきました。
やりたいだけやれや、って。
彼女は悩みを絶対に私に打ち明ける事はなかったし、そこはそういう土壌を作ってあげてこなかった私のせい。
でも決めたんです。
彼女を1000%、ありのままで受け止めようって。
彼女の選択を受け入れて、応援しようって。
学校に行けとも言わなかったし、無理矢理起こそうともしませんでした。
スマホを取り上げる事はしなかった。
一番傷ついて苦しんでいるのは彼女。
だからだまって受け止め、とにかく褒めて褒めて認めてあげようって決めました。
そんな時、偶然ある占い師と出会ったのです。
まさかその占い師がキーになるとは思わずに。
流れに身を任せれば万事うまくいく?
ひょんな事で導かれて私はその占い師に出会いました。
仕事先で紹介されたのです。
「九星気学」の鑑定士でした。
単純に私はその人と気が合い、自分の事を占ってもらいました。
生年月日をもとに調べると、その人のエナジーナンバーや守ってくれる霊数が分かるんです。
私は自分の運勢を占ってもらったついでに、不登校の娘の事をちょっと聞いてみました。
すると彼は生年月日から読み解き、こう教えてくれました。
娘さんはね。
あなたと同じ三碧木星なの。
草木が芽を吹き、ぐんぐん成長していくような活気にあふれてるの。
春なの。
芽が出る力を持っている子。
本当は男の子みたいにやんちゃで元気な子なんだよ。
だから太陽に当たらないとダメな子なの。
家にずっと閉じこもってたら病気になるよ。
太陽の光にあてなさい。
ふ~ん。そうなんだ~。
私は家に帰って娘に言いました。
「ほんとはあんたは元気で男の子みたいにやんちゃなんだって~。
太陽にあたらないと病気になるんだって~。」
娘はまんざら嫌ではなかったようで、ちょっと嬉しそうに
「そうなんだ~。男の子みたいに元気なんだ~。」って言っていました。
それから数日自分から務めて朝起きて、デッキに降りて太陽に当たり始めました。
でもまあそんなに続きませんよね。
やがてまた昼夜逆転が始まりました。
でも気になる事が起きたのです。
娘が、胸が痛くて夜中起きて眠れないんだと。
痛くて痛くて眠れないから朝方眠りについて、昼まで起きれないんだ、と。
症状を聞くとどうやらそれはストレス性の逆流性食道炎でした。
私にその経験があったのできっとそうなんだと思い病院に連れていきました。
そしてやはりそうでした。
やっぱり占い師が言ってた通りじゃん!
太陽にあたらないから病気になっちゃったじゃん!
娘もなんだか、本当に占い通りなんだなって思い始めていました。
占いによると娘は芸術に向いていて、なるほど彼女は耳がとてもいいんです。
音楽が好きだし「音」に興味がある。
それを教えてあげたんです。
あんたは芸術に向いているらしいよって。
そしたらこう言うのです。
「私ほんとは演劇とか興味あるの」って。
そこで私は思い出したんです。
不登校だったけど高校になってサポート校に行けた友達の息子の学校の事を。
ちょっと変わった学校で、演劇の授業があるって。
そこを彼女に教えてあげたんです。
こんな学校あるよって。
もし行きたいならお母さん、全力で応援するよって。
そこからなんです。
娘が変わり始めたのは。
自分で決める
行きたい学校がある。
やってみたい事がある。
でも自分は勉強が激しく遅れている。
取り戻さなきゃ。
「塾に行きたい」って言い始めました。
私はよし、やるか!って言いました。
息子が高校受験の時にお世話になった塾のおじいちゃん先生がいました。
相談しました。
不登校で全然勉強ができない子ですが、見ていただけますか?って。
するとその先生はもう年で塾をたたんだのですが、勉強ができない子は大好きなんですって言って、特別に娘を見て下さることになったのです。
今まで人と会う事を死ぬほど嫌がっていた娘。
抵抗がありました。
でもその先生につくと勉強がどんどんはかどるんです。
娘の事を「本当に素晴らしい子だ」といつも褒めて下さるんです。
おじいちゃんでも、40年間塾で教えてきたプロ。
初日に娘にわずかにテストしただけで娘の学力を理解し、オーダーメイドのプリントを作り、実にうまくリードして下さる。
娘もテンポ良く理解させてくれる先生によってすっかり自信を取り戻し、なんと「学校に行く」と言い出したんです。
家にいると勉強が進まないからって。
自分の事を全て受け入れてもらって、やりたいようにやれやって応援してもらえる。
そんな事が分かった娘。
何かあったらどんどん私に相談してくれるようになりました。
私はマイナスな言葉は一切使わずに、応援するプラスの言葉だけを発するようになりました。
もちろん、学校に行けない日だってあります。
そんなにすぐには回復しません。
でも絶対この子は大丈夫って分かっているから、流れに身を任せています。
学校に行っても行かなくてもこの子はこの子。
素晴らしさは変わらない。
だからいつでも自分らしくいなさい。
これが私の結論です。
まとめ
人に指図されても人生は変えられない。
大事なのは自分から動く事。
自分から動けるようになるためには、自分を信じられるようになること。
好きになること。
だから親はその子の全てを受け入れ、すてきだよって言ってあげる事。
これができたら子どもは自分で歩きだします。
そしてそれがどんな道だとしても、全力で応援してあげて下さい。
絶対に力強く生きていけますから。
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