不登校の母で疲れた時は?自分の子育てが悪かったの?

小学生

2年間で全く私から離れられなかった息子が私から離れて学校で過ごし、お友達と下校するまでに成長した息子を見守り続けた経験をぜひ読んでいてだきたい。

息子が小学校を飛び出し帰って来たことをきっかけに付き添い登校が始まり、精神状態が悪化していく息子を目の前に、私は「不登校」を克服するべく立ち向かいました。

ゴールが見えず泣いていたとき、それを救ってくれた園長先生の言葉。

スクールカウンセラーや友人の存在。

自信を取り戻した息子自身の成長。

母親の役目は息子の背中をポンと押してあげること。

課題を一つ一つクリアして見えてきたゴール。

私の体験談で少しでも苦しみを楽にできれば…

きっと良い方向へ向かえるはずです。

 

不登校の母で疲れた時は?

 

はっきり言って以前はクタクタでした。

小さい頃から恥ずかしがりやの人見知りな息子は、幼稚園の登園時もすんなり母から離れるまで1年半かかりました。

事態が悪化したのは小学校に上がって間もなくでした。

5月の終わりごろ、学校から『◯◯君の姿がありません。上履きのままお家に帰ってませんか』と緊急連絡が入りました。

当時仕事をしていた私は直ぐに帰宅し、玄関前で泣きながら座り込んでいた息子を発見しました。

どうして抜け出したのかたずねても理由は答えず泣きじゃくる息子。

次の日から私と息子の「チャレンジ登校」がスタートしました。

しばらくは仕事を休み、毎朝一緒に登校。

片道5分の道のりを2時間かけて学校玄関口まで行き、帰る。

次の日は廊下まで行ってみる。

その次の日は教室まで行くという約束が、結局無理で保健室に入ってみる。

という、少しづつ滞在時間を伸ばす作戦でした。

保健室の先生からは『ゆっくりでいいんですよ。

今はこの子の元気の素が入ってたコップがカラカラになっちゃってる状態だから。

少しずつ満たしていきましょう。

溢れてきたら嘘みたいに元の元気な姿に戻りますよ。』

というアドバイスをいただきました。

その時は、毎日こんなことを続けるの!?いつまで!?仕事辞めなきゃ…

と愕然としました。

 

そんな付き添い登校が2週間ほど続いた頃、息子はかんしゃくを起こすようになり、情緒不安定になりました。

こんな小さな体にどんなストレスを溜め込んでいるのか…。

私もどうして良いかわからず、そんな息子をなだめる毎日。

本当に心底疲れてました。

 

なんで?何で当たり前の事がそんなに難しいの?

そんなに弱い子に育ててしまったの?

 

そう思っているお母さんも多いはず。

疲れてさらに自分を責めてしまいますよね。

はたして、母親の子育てがどれくらい子供の不登校に影響を及ぼすのか…

 

子供の子育てが悪かったの?

Advertisements

 

結論からいうと、あまり関係ないです。

経験上、問題は不登校になったから育て方が間違ってるというよりも、不登校になる前からのサインにはたして親・先生は気づけるのかだと思います。

息子は不登校というだけで、決して悪い子に育っているわけではない。

しかし、幼稚園の登園時になかなか母親から離れなかったという経験がありながら、もう大丈夫だと思い込み、新しい環境でのフォローを怠ってしまったのも事実。

さらに、不登校のきっかけは学校の先生、お友達、先天性障害だったりと様々です。

息子の決定的な原因は、担任の先生だったと思いますが、息子自信も幼稚園と学校の切り替えがうまくいかなかったことも起因していると思います。

 

しかしながら、やはり最初は悩みました。

先ほど書いたような考えになったのはずっと後です。

不登校になってすぐは、自分の育て方が失敗したんだ。

甘やかし過ぎたのか、甘えさせられなかったのか。

当時はそんなふうに自分を責め、何をするにも自信が持てずネガティブになっていってた気がします。

私が悪いんだと責め続けていた当時、息子が通っていた幼稚園の園長先生はこんな事を言ってくださいました。

『お母さん、絶対に自分を責めたらダメ。

子供はみんなお母さんの笑顔が大好きなの。

その笑顔で安心して外に行けるんだから。』

『こういう母親でいよう、と決めたならそこからぶれないこと。

ぶれると子供は迷子になるのよ。』

 

張りつめた糸が緩んだ瞬間でした。

確かに、どんな母親だったら子供は他の子のように元気に学校にいけるの?と模索していました。

園長先生の言葉で気づき、今の息子を否定し育てた自分も否定するという最悪な考え方になっていたことにゾッとしました。

確かに今までは繊細な子にたいしての内面を育てる子育てが不十分だったかもしれません。

自分の芯をしっかりもって息子の助けになるように色々試してみようと考え方を改めててからは、前に進めるようになりました。

それでもやはり、迷うことはたくさんあります。

 

どうして良いのか分からない時は?

 

私は、とりあえずやってみるを意識してます。

例えば、学校に行きたくない子に対して『学校に行きなさい!』というのは逆効果ということが明らかになったので、私は思いきって休ませました。

友達との付き合いに疲れてるのかな?と思ったら、仲良しの子のママに連絡して偶然を装いつつ公園で遊ばせてみたりして、お友達とは遊びたいんだなと確認したり。

漠然と考えるより、一つ一つクリアしていくと先に進みやすいと思います。

子供の事ばかり考えていると、おろそかになるのが自分の事。

気づいたらストレス溜め込んでるんですよね。

 

不登校の母の悩みとは?

Advertisements

 

子供とずっと一緒に居ると、自分の時間を作れないこと。

仕事を辞めざるを得なくなること。

これは不登校になった子供の年齢にもよると思います。

子供が何か出来たことに対してついつい一喜一憂してしまう。

これって結構疲れるんですよね。

例えば…

今日は給食を食べる事が出来た!きっと明日もできるはず!

と喜び、期待して次の日落胆する。

私もそうでしたが、ストレスをためすぎると不安感とイライラが増してしまい、何をやってもダメな気がしてしまいます。

なのでなるべく隙間時間で出来るような趣味を作ったり、子供の出来不出来に左右されないように深く考えないようにしました。

なるべくポジティブな考え方をするように心がけますが、母親だって、人間です。

うまくいかないときもありますよね。

 

母が迷路に迷った時は?

基本的な事ですが、一人で悩まないことです。

やはり母も人間。

上記の事を意識してもネガティブ思考になることは良くあります。

その度にスクールカウンセラーの先生からのアドバイスや、不登校ママ友に悩みを聞いてもらったりなど、その都度『あ、そうだった。また同じことで悩んでた。』と気づかされることも多々あります。

大事なのは、一人で悩まないこと。

悩んでもきりがないからです。

専門医に相談するとか、きっと力になってくれる人は必ずいます。

負担を軽くすることでいい方向へと向かえるはずです。

色んな話を聞くことで、成功体験を聞けます。

それはこの苦難を親子で乗り越えれるきっかけにもなります。

 

乗り越えるには?

Advertisements

 

けして焦らないこと。

息子に対して私は、何をするにも『ゆっくりでいいよ』と話していました。

完全に休ませていた時期ではなく、その後なのですが、学校に行きたくないと泣いていた日は落ち着くまで待って、ゆっくり話しあいました。

2つ返事で『休もう』じゃなくて、『午前中だけ頑張ってみるか、お昼から行って最後までがんばってみるか、どっちがいい?自分で決めてね』

と提案して決めさせてました。

やらされるよりも、自分で決めたっていうところが肝心かと思います。

子供自身に乗り越える力をつけさせて、親はタイミングよく背中を押してあげる。

それがベストな心構えだと思います。

不登校の子供は息子もそうですが、自分に自信が持てず一歩踏み出すパワーがないような気がします。

そんな子供には、自信が持てるきっかけ作りに力をそそいであげると良さそうです。

 

不登校の子どもへの対応は?

 

ささいなきっかけひとつで子供は不登校を克服する。

不登校で不安定な子供達は、大人が考えているよりもろく繊細です。

しかし、子供ならではのパワフルさもあります。

なにか一つの成功体験から自信を持ち、ビックリするほど前進する瞬間があります。

息子の場合は友達です。

それに加えて友達と同じサッカークラブに通い始めたこと。

『センスがある』と誉められたことが自信につながり、新しいことへの挑戦が成功したことで息子自信が作ってしまった壁を自分で乗り越える事が出来たのです。

それからは、徐々に私と離れる時間も長くなり、学校生活も楽しむようになってきました。

親がどうにかしないとと思わず、子供の成長を見守るくらいの余裕をもつ方がうまく行くかもしれませんね。

いい刺激を与えてあげると驚くほど延びますが、負荷をかけすぎると崩れます。

『どうして行かないの?』

『何を考えてるの?』

と聞けば聞くほど、殻に閉じこもります。

我が子を信じて、そっと見守ることも大事。

『お母さんはあなたの見方よ』

その一言と態度を示していれば、いつかは自分の気持ちを素直に話してくれたり、自ら努力しだしたりします。

 

まとめ

Advertisements

 

息子は現在、小学3年になろうとしています。

2年前とは比べ物にならないほど、活発で自信に溢れ、遅れていた勉強もいつの間にか追い付いていました。

遅刻で毎朝学校には連れていくものの、教室の入り口で『行ってきます』とタッチし教室に入ります。

お友達と楽しく下校し、普通に遊びに行きます。

しかし、まだ支援教室の方に所属しているので、みんながいる教室に入るには負担が大きいようです。

すこしづつですが確実に前に進んでいけてるのは、明らかに息子自身の力でありそれを支える周りの存在のお陰です。

母親にできることは、子供の背中をポンと押してあげる事。

話を聞いてあげること。

生活のリズムを整えてあげること。

ぐらいでしょうか。

これって、不登校じゃなくても我が子には必要な普通の事ですよね。

改めて思います。

不登校は親だけが頑張ってもどうにもならないと。

どうか、今子供と過ごしている時間を楽しんで下さい。

負担と思わず、今しか味わえない時間だと思って接してあげてください。

今苦しんでいる方達が少しでも楽になれますように…。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました